●概要


中道志川トラスト協会の根幹となる3つの活動
稚鮎の放流 (川のよみがえりとして町が行っていた放流を受け継いだ)
河川美化 (河川敷のゴミ拾い)
川とのふれあい企画 (あゆまつり、鮎釣り教室等)

中道志川トラスト運動概要(設立当時の概要説明文)
昔、道志川は自然豊かな清流でした。相次ぐダム建設によりその姿は変わってしまいました。
道志ダムから津久井湖までを地元では、中道志川と呼んでいますが、ダムの影響で川の水量は減り、あゆの自然遡上は全く不可能になりました。更にダム建設により漁業権は放棄された川となりました。その中道志川をもう一度人々が関わり、関心を持ち英知を出すことにより、昔の道志川に何とかよみがえらせたい、残したいというのが中道志川トラスト運動の願いです。
中道志川は、「鼻曲がりあゆ」や「献上あゆ」の伝承を残す川であり、航海に際し船底に積んだ道志川の水は「赤道を越えても腐らない」と言われたものです。中道志川トラスト協会の山口政明初代会長(故人)は、常々「私が子供の頃のような豊かな道志川に少しでも近づくように」と願望と期待を持って取り組んでいました。
昔のような道志川に少しでも近づけるため、この川の象徴としての稚あゆの放流や、河川美化活動をおこない、また自然の少ない都会に住む子供たちが、道志川に来て、川とふれあい、交流や、様々な体験を通じて一人ひとりが、自然の大切さを知り貴重な水源、清流を守り、諸活動を積み重ねる「参加型」の川のトラスト運動を展開してゆきます。皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。


中道志川トラスト運動 、中道志川トラスト協会
 相模原市では、中道志川トラスト基金条例を設置し、中道志川におけるナショナルトラスト運動(トラスト運動)に賛同する方々の寄附金を管理しています。中道志川トラスト運動は、神奈川県民の水源である道志川の水質や環境を守るため、趣旨に賛同する人々の手で、道志川の象徴としての鮎と清流の復活を目指して、稚あゆの放流や河川美化活動、川とふれあう活動を通じて川を守る、参加型の川のトラスト運動です。その活動母体が中道志川トラスト協会です。


※中道志川・・・・・・・道志川流域の道志ダムから津久井湖までの区間を地元では、「中道志」「中道志川」と呼んできました。区別する通称名です。


ナショナルトラスト運動とは
野放図な開発や都市化の波、そして相続税対策による見切売りなどから、貴重な自然環境や歴史的建造物などが破壊されるのを防ぐため、国民から広く寄附金を募って、その土地や建造物を買い取ったり、寄贈を受けたり、あるいは保存契約を結んだりして、保存、管理、公開し、後世に残していこうという市民運動です。“ナショナル”といっても国家機関ではなく、「国民の」という意味合いです。